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table

 tableには「食卓」のイメージが強いかなと思いますが、必ずしも「食卓」だけをイメージするわけではありません。例えばbilliard tableと言えば「ビリヤード台」のことですし、ping-pong tableだと「卓球台」のことですし、poker tableと言えばカジノなんかにありそうな「ポーカーをするのに使う台」のことです。つまり、脚がある平らな台であれば、食卓でなくてもtableを用いることは多いです。

 dressing tableというと「鏡台」のことです。日本語の「鏡台」は元々は「鏡を乗せた平らな台」の意味だったのでしょうが、現実には台の部分がほとんどないような縦型の鏡台でも「鏡台」と言いますよね。dressing tableも同じような発想で、台の部分がほとんどないような縦型のものでも使うことができます。ですので、このあたりは日本語と同じと思えばいいです。

 dressing tableを例外的に考えれば、一般にtableは長方形のフラットな台をイメージします。そしてこの長方形のイメージが縦横にデータが並んでいる「表」のイメージでも使われるようになりました。table of stock pricesだと「株価一覧表」ですし、table of random numbersだと「乱数表」ですし、times tableだと「掛け算表」→「九九の表」(実際には12×12までの一覧表であることが多い)です。

 negotiating tableだと「交渉のテーブル」→「交渉の場」です。このtableのイメージを持つと、on the tableが「テーブルの上で」→「検討中で」という意味合いになると言われても、違和感は少ないかと思います。そしてそれはさらに「検討中で」→「先送りされて」「棚上げにされて」という意味合いを持つことがあります。

 tableは動詞で使うこともあります。table a proposalだと「提案をテーブルに乗せる」→「提案を検討する」ですし、table an issueだと「問題をテーブルに乗せる」→「問題を審議する」です。もっとも、これらについても、「提案をテーブルに乗せる」→「提案を棚上げする」とか、「問題をテーブルに乗せる」→「問題を先送りする」という意味合いで使うこともあります。イギリスでは「審議する」意味合いで使うことが多いのに対して、アメリカでは「棚上げする」意味合いで使うことが多いようですが、そんな細かいことを気にするよりは2通りの解釈が成り立つことをまずは頭に入れておきたいものです。

 上記のような感じでtableについて一度整理しておくのもよいかなと思います。

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retrieve 

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retrieve

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

では、戌年にちなんだ話題を一つ。

ゴールデン・レトリバー(golden retriever)という金色の毛並みを持つ、カッコいい大型犬がいますね。このgolden retrieverは大変賢いことでも知られています。

例えば、ハンターが遠くから湖の上を飛ぶ鳥を撃ち落としたとします。この時に湖面が水草で覆われていても、golden retrieverはどこに獲物が落ちたかを見つけ出し、泳いで行って口に咥えてハンターのもとまで持ち帰って来るという離れ業ができるのです。すごいですね。

そしてまさにこの芸当からこのgolden retrieverという名前が付きました。golden retrieverというのは直訳すると「金色の回収屋」で、retrieve(レトリーブ)は「回収する」という動詞です。

つまり、retrieveが「回収する」で、retrieverが「回収屋」です。

こんなエピソードを1つ知っていると、retrieveが「回収する」の意味であるのをすっと頭の中に入れることができますね。

 本年もよろしくお願い致します。

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drill 

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drill

 drillと聞いて穴をあける「ドリル」は頭に浮かぶでしょうか。壁に穴を開けたりする電動ドリルは「ウィーン」という感じですが、道路工事で使うのは「ドリドリ」って感じですよね。なので、「ドリドリ」って穴をあけるのがdrillだと思えばよいです。穴あけの機械(名詞)も穴をあける動作(動詞)も、どちらもdrillで表せます。

 このdrillはもともとは錐もみで穴をあけることをイメージしたものです。錐もみで穴をあけようとすると、同じ動作を何度も何度も繰り返すことになりますね。そこから「計算ドリル」のような「反復練習」という意味合いも出てきました。「反復練習させる」という動詞の意味もあります。

 この「反復練習」とか「訓練」という意味合いのdrill(ドリル)は、日本語では「計算ドリル」とか「漢字ドリル」といった使い方ばかりが頭に浮かびますが、英語だともっと使う領域が広いです。例えばfire drillというと「火事の訓練」→「消防訓練」ですし、emergency drillだと「緊急時訓練」→「避難訓練」ですし、rifle drillだと「ライフル訓練」→「(ライフルを使った)射撃訓練」です。rifle drillに見られるような「軍事訓練」の意味合いを持つことが意外と多いので、ちょっと意識しておいてください。joint military drill between the U.S. and Japanだと「日米合同軍事訓練」です。このイメージからの派生として「しごいて叩き込む」という意味合いも持つことがあります。

 そしてさらにこの延長線で「教え込まれるべき、正しい方法」という意味合いもあります。She didn't know the drill.だと、「彼女は正しいやり方を知らなかったんだ」という感じです。

 また厳しい軍事訓練のイメージとつなげて、「厚手の頑丈な布」の意味のdrillも押さえられるかなと思います。

さらに、一列に種を植えていく種蒔きの機械のこともdrillと言います。種を植えるために穴をあけていくことや、繰り返し同じ動作を行うイメージが浮かべば、この機械をdrillと呼ぶと言われても、抵抗は少ないかと思います。なお、植えられた種の列のこともdrillと言います。
 
 では、drillの意味について復習しておきましょう。

 drill 「錐もみで穴をあける」
     → 穴をあける、穴あけの機械
     → 反復練習、反復練習させる → 訓練
       → 軍事訓練 → しつこく叩き込む → 教え込まれるべき正しい方法
          → 厚手の頑丈な布
       → 一列に種を植えていく種蒔きの機械 → 植えられた種の列

 まずは「穴あけ」「反復練習」「軍事訓練」の3つをしっかりと頭にいれて、そこから徐々に広げて覚えていきたいものです。

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floor 

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floor

floorの意味はもちろん「床」ですが、そこから発展して思いがけない意味になることがあります。

 例えば、factory floorは直訳的には「工場の床」ですが、ここから意味が転じて「工場で生産を行なっている現場」とか、さらに「工場の現場で働く労働者たち」という意味になる場合があります。この場合のfloorには「メインの場所」とか「メインの場所を支える人たち」のような意味合いが込められているところに着目しておいてください。こういうイメージでfloorを使うことがよくあります。

 では、国会でfloorが出てきた場合、それはどんな意味になりえそうでしょうか。「メインの場所」=「議場」を意味したり、「メインの場所を支える人たち」=「議員たち」のことを言う場合もあると言われても、理解できるかと思います。

 ではミーティングの場でhave the floorという話が出てきたら、どういう意味になりそうでしょうか。ミーティングにおいて発言している間は他の人はその一人の人の話を聞く立場に回るわけですから、その発言者がある意味ではその場を支配しているということになりますね。そういうイメージを頭に置くと、「メインの場所を持つ」→「発言の機会を持つ」という感じになると言われても、納得できるのではないでしょうか。

 英和辞典でfloorを調べると「発言権」という意味が載っていますので、確かにhave the floorで「発言権を持つ」だということになりますが、ではなぜfloorに「発言権」という意味が出てきたのかというところは英和辞典ではわからないですね。そこにこういう流れを意識することができると、納得度がぐんと上がるのではないかと思います。

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spirits 

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spirits

 ドイツ、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンといった国々では、ジャガイモを主原料とする蒸留酒をAuavit(アクアビット 綴りはぞれぞれの国で若干違う)と呼びます。これはラテン語のAqua Vitae(アクアビタエ)から来ています。aqua(アクア)が「水」、vitae(ビタエ)が「命」のことを指し、「命の水」という意味です。aqua(アクア)が「水」であるのは、アクエリアスとかアクアリウムとかからイメージできるでしょうか。vitae(ビタエ)が「命」であるのは「バイタリティ」とか「ビタミン」とかからイメージしてもらえたらと思います。

 ところで、ロシアを代表する蒸留酒のウォッカは元々はZhiznennia Voda(ズィズネーニャ・ワダ)と言いました。Zhiznennia(ズィズネーニャ)が「命の」で、Voda(ワダ)が「水」です。Voda(ワダ)が「水」であるのは、waterが「水」であるのと繋がっています。Zhiznennia Voda(ズィズネーニャ・ワダ)とちゃんと言うのはちょっと長いためにVoda(ワダ)だけになり、それがやがてVoda(ワダ)の愛称のVodka(ウォッカ)になったものです。「愛称」というのは、例えば「あゆみ」を「あゆみっち」と言うような感じだと思ってくれればと思います。Vodkaのkaの部分が「あゆみっち」の「っち」にあたると考えればよいです。

 そうすると、Auavit(アクアビット)もVodka(ウォッカ)も発想は同じで、「命の水」ということになりますね。ついでに言えば、やはり蒸留酒のWhisky(ウィスキー)も語源的には「命の水」の意味です。ではどうして「蒸留酒」のことを「命の水」と呼ぶのでしょうか。

 昔の人は蒸留酒と魂との間に切り離せない関係があると考えていたようです。アルコール度の高い蒸留酒を飲むと精神の変容がすぐに起きます。普通のお酒でも精神の変容はありますが、蒸留酒だと速度がまるっきり違うわけで、精神との関わりでより純度の高いものをイメージしていたと思われます。神の精神が自分の体に宿ったように感じた人も多かったでしょう。また、こぼすと死んだ時に霊魂が抜け出して行くのをイメージさせるように素早く乾いていきます。アルコールは水と比べると沸点が低いので、常温でも乾きが速いわけです。このようなところから、蒸留酒に霊魂と直接繋がるイメージを古代の人たちは持ったようです。

 「精神」を表すspiritにつながるイメージで「蒸留酒」をspiritsと呼ぶのは、こうした蒸留酒と魂(精神)との関わりゆえのことだというのも、知っておいて損ではないかもしれません。

 なお、Whisky(ウィスキー)もVodka(ウォッカ)と似ていて、「ウィスク・ベーハー」の「ウィスク」が変形してできたものです。そしてこの「ウィスク」は「濡れた」を表すwetとかwaterとつながりがあって「水」のことを言っているので、この点でもVodka(ウォッカ)と成り立ちが似ています。なお、「ウィスク・ベーハー」はラテン語のAqua Vitaeの直訳として英語(英語の中でも一番古いと言っていいゲール語)の中に入ってきたものです。

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