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 ドイツ、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンといった国々では、ジャガイモを主原料とする蒸留酒をAuavit(アクアビット 綴りはぞれぞれの国で若干違う)と呼びます。これはラテン語のAqua Vitae(アクアビタエ)から来ています。aqua(アクア)が「水」、vitae(ビタエ)が「命」のことを指し、「命の水」という意味です。aqua(アクア)が「水」であるのは、アクエリアスとかアクアリウムとかからイメージできるでしょうか。vitae(ビタエ)が「命」であるのは「バイタリティ」とか「ビタミン」とかからイメージしてもらえたらと思います。

 ところで、ロシアを代表する蒸留酒のウォッカは元々はZhiznennia Voda(ズィズネーニャ・ワダ)と言いました。Zhiznennia(ズィズネーニャ)が「命の」で、Voda(ワダ)が「水」です。Voda(ワダ)が「水」であるのは、waterが「水」であるのと繋がっています。Zhiznennia Voda(ズィズネーニャ・ワダ)とちゃんと言うのはちょっと長いためにVoda(ワダ)だけになり、それがやがてVoda(ワダ)の愛称のVodka(ウォッカ)になったものです。「愛称」というのは、例えば「あゆみ」を「あゆみっち」と言うような感じだと思ってくれればと思います。Vodkaのkaの部分が「あゆみっち」の「っち」にあたると考えればよいです。

 そうすると、Auavit(アクアビット)もVodka(ウォッカ)も発想は同じで、「命の水」ということになりますね。ついでに言えば、やはり蒸留酒のWhisky(ウィスキー)も語源的には「命の水」の意味です。ではどうして「蒸留酒」のことを「命の水」と呼ぶのでしょうか。

 昔の人は蒸留酒と魂との間に切り離せない関係があると考えていたようです。アルコール度の高い蒸留酒を飲むと精神の変容がすぐに起きます。普通のお酒でも精神の変容はありますが、蒸留酒だと速度がまるっきり違うわけで、精神との関わりでより純度の高いものをイメージしていたと思われます。神の精神が自分の体に宿ったように感じた人も多かったでしょう。また、こぼすと死んだ時に霊魂が抜け出して行くのをイメージさせるように素早く乾いていきます。アルコールは水と比べると沸点が低いので、常温でも乾きが速いわけです。このようなところから、蒸留酒に霊魂と直接繋がるイメージを古代の人たちは持ったようです。

 「精神」を表すspiritにつながるイメージで「蒸留酒」をspiritsと呼ぶのは、こうした蒸留酒と魂(精神)との関わりゆえのことだというのも、知っておいて損ではないかもしれません。

 なお、Whisky(ウィスキー)もVodka(ウォッカ)と似ていて、「ウィスク・ベーハー」の「ウィスク」が変形してできたものです。そしてこの「ウィスク」は「濡れた」を表すwetとかwaterとつながりがあって「水」のことを言っているので、この点でもVodka(ウォッカ)と成り立ちが似ています。なお、「ウィスク・ベーハー」はラテン語のAqua Vitaeの直訳として英語(英語の中でも一番古いと言っていいゲール語)の中に入ってきたものです。

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notwithstanding 

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notwithstanding

 withstandは「持ちこたえる」という意味ですが、この意味を理解するにはwithという前置詞のことをよく知る必要があります。

 現代的な用法ではwithは「〜と一緒に」という意味ですが、もともとのwithの意味合いは「〜と対決して」というような、対立的なニュアンスでした。こうした古典的な対立的なニュアンスは現代英語にも一部は残っていて、例えば「彼に腹を立てて」という場合のangry with himとか、「敵と戦う」という場合のfight with the enemyといった使い方にその名残を見ることができます。

 withstandに使われているwithもこの古典的なwithのニュアンスを残していて、「対決して(with)立っている(stand)」と考えると、イメージが湧きやすくなると思います。例えばwithstand hardshipsだと「困難と対決して立っている」→「困難に負けずに持ちこたえる」ですし、withstand the pressureだと「その圧力と対決して立っている」→「その圧力に屈することなく持ちこたえる」です。

 では、notwithstandingが「〜にも関わらず」という前置詞として使えるのはどう理解すればよいでしょうか。やや難しいかと思いますが、「(対決して立っているようにみえながら)対決できる力を持って立って(withstanding)はおらず(not)」→「〜にも関わらず」のように出来上がっていると考えてもらいたいです。例えばnotwithstanding their disapprovalだと「彼らの不賛成は(対決して立っているように見えながら、)対決できる力を持って(with)立っては(stand)おらず(not)」→「彼らの不賛成にも関わらず」です。不賛成の人がいれば成立する見込みは下がるはずですが、彼らが不賛成でも成立を阻止することができなかったということはありえますよね。この時にnotwithstanding their disapproval(彼らの不賛成が(成立に)対決する力を持って立っておらず)という表現を使うわけです。

 なお、時にはtheir disapproval notwithstandingという語順もあり、こちらでも同じ意味になります。こうなると、notwithstandingは「前置詞」ではなくて「後置詞」ではないかと言いたくなりますが、意味合い的にはtheir disapproval(彼らの不賛成)はnotwithstanding(立っていない)に対して主語的な役割であって、目的語的な役割ではないので、位置としてはこちらの方(notwithstandingよりも前の方)が筋が通っているとも言えるでしょう。文法に詳しい人だと、主語の残った分詞構文(独立分詞構文)の一種(weather permittingなどの仲間)だと考えると、納得しやすいかなとも思います。

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commit 

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commit

 今回はわかりにくい多義語のcommitを扱います。

 メルマガで一度扱ったことのある単語ですが、字数の関係で深くは扱っていませんでしたので、今回はその点を補います。
http://archives.mag2.com/0000235819/20160721070000000.html

 まずはcommitの語源から見てみましょう。

 mission(ミッション)といえば「派遣団」ですが、このmissionのmitとcommit(コミット)のmitは語源が同じで、「送る」というイメージです。commitのcomはcompleteのcomと同じで「完全」ですので、commitはcom(完全)+mit(送る)→「完全に送り込む」「完全に引き渡す」が元のイメージだということになります。

 この「完全に送り込む」「完全に引き渡す」という元のイメージとほとんど変わらない使い方は現在でもあります。例えば、commit him to prisonだと「彼を刑務所に送り込む」ですし、commit her to the hospitalだと「彼女をその病院に送り込む」です。commit the paper to the fireだと「その書類を火へと送り込む」→「その書類を焼却する」です。

 ではここから少しずつ応用に入ってみましょう。commit oneself to the movementだとどういう意味だと思いますか。「自分の身をその運動へと送り込む」→「その運動に身を投じる」ですね。commit oneself to taking responsibilityだとどういう意味だと思いますか。「自分自身を責任を負うところへと送り込む」→「自分が責任を負うと約束する」とか「自分が責任を負うと明言する」ですね。commit everything to memoryだとどういう意味になりそうでしょうか。「全てを記憶に送り込む」→「全てを記憶する」ですね。commit everything to himだとどういう意味になりそうでしょうか。「全てを彼に送り込む」(全てを彼に引き渡す)→「全てを彼に委ねる」です。

 「(いけないことを)する」のにもcommitはよく使われます。例えばcommit a crimeだと「犯罪を犯す」という意味になります。これはどう考えれば良いでしょうか。これは実はcommit a crime to oneselfのto oneselfの省略だったと考えてください。commit a crime to oneselfであれば「犯罪を自分の身に送り込む」→「自ら犯罪を犯す」になりますね。

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derive 

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derive

 「脱線する」をderail(ディレイル)といいます。derailはde+railで、「レールから外れる」という感じからできています。つまりdeには「外れる」とか「外へ」という意味があるということになります。

 derive(ディライブ)のdeも同様で「外へ」というような意味合いがあります。deriveのriveはriver(リバー)、つまり「川」のことですから、deriveに対しては用水路を作って川から水を外へ引っぱってきていると考えてみてください。その引っぱってきた水は元の川から「由来する」ものだといえますが、この「由来する」がderiveの意味です。すなわち、「derive=de(外へ)+rive(川)=元の川から引っぱり出してきている」という感じです。derive from Aで「Aから引水する」→「Aから由来する」と発想してください。例えば、derive from Latinだと「ラテン語から引水する」→「ラテン語から由来する」ということになります。

 「金融派生商品」のことをderivative(デリバティブ)といいますが、derivativeは「由来物」→「派生物」の意味合いです。実は微分の「導関数」のこともderivativeといいますが、これも元の関数から「派生したもの」だと言えるでしょう。(なお、「金融派生商品」というのは、実物的な商品から派生してできた金融商品のことです。例えば株式は実物的な商品だとも言えますが、株価指数は単に株式の平均値を表すだけであって、本来的には商品ではないですね。しかしながら、将来のある時点で株価指数がいくつになるかというのは、強気の見方と弱気の見方がぶつかりあうことで商品的に取引可能となります。このように、本来的には商品ではないけれども、商品的に取引可能となる金融商品のことを「金融派生商品」と言います。)

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area 

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area

 「areaの意味はわかりますか?」と尋ねたとしたら、「バカにするな」と怒られそうです。「areaの意味は「エリア」とか「領域」だろ」っていう答えが返ってくると思いますし、もちろんそれでも正解です。 no-smoking areaであれば「禁煙エリア」ですし、storage areaであれば「保管区域」とか「記憶領域」ですし、problem areaであれば「問題領域」です。でも「エリア」とか「領域」だけではちょっと足りない場合もあるのです。

 What’s the area of this park? はどういう意味だと思いますか。「この公園のエリアは何ですか」→「この公園はどの地区に属していますか?」のように考えたくなるかもしれませんが、そういう意味ではありません。「この公園の面積はどれだけですか」という意味です。つまり、areaには「面積」の意味合いもあるわけです。

 これは「領域」の意味合いが「領域の広さ」=「面積」の意味合いに拡張されて使われるようになっていると考えればよいかと思います。例えば数学の問題で「2つの曲線で囲まれた部分の領域を求めよ」となっていたら、それは「2つの曲線で囲まれた部分の領域の広さを求めよ」という意味で捉えられますよね。そんなイメージでよいかと思います。

 慣れるために、以下の意味を言ってみてください。
 ① calculate the area of the triangle
 ② estimate the area of the circle
 ③ equal to the area of the region

 ①が「その三角形の面積を計算する」、②が「その円の面積を見積もる」、③が「その地域の面積に等しい」ですね。

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