margarine 

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margarine

「マーガレット」というと、真ん中が黄色で真っ白い花弁を広げた花が頭に浮かぶかと思います。あの「マーガレット」は英語ではmargueriteと綴りますが、この語源は「真珠」の意味合いです。「マーガレット」の花が白く美しく咲く様を真珠に例えたものでしょう。(なお、margueriteの実際の発音はマーガリートに近い。)

「マーガレット」というと女性の名前が浮かぶ人も多いと思います。こちらの「マーガレット」はMargaretで、愛称としてはMaggieとかMegとかと呼ばれることも多いのも知っておいて損はないかと思います。花のmargueriteとは綴りも発音も少し違いますが、語源は同じです。つまり、真珠のように美しく輝く女性になってもらいたいという親の願いからつけられたものなのでしょう。

英語の女性の名前のMargaret(マーガレット)は、スペインではMargarita(マルガリータ)、イタリアではMargherita(マルゲリータ)になります。かつてのイタリアにこのMargheritaという名前の王妃がいました。イタリア国旗と同様の、緑(バジリコ)、白(モツァレラチーズ)、赤(トマトソース)からなるピザをナポリのピザ職人が作って王妃に振る舞ったところ、王妃がたいそう気に入り、このピザに自分の名前のMargheritaを冠したのが、「マルゲリータ・ピザ」の始まりだそうです。私はモツァレラチーズの白い色を真珠に例えたものかなと以前は勝手に思っていましたが、これは間違っていたようです。

さて、「マーガリン」(margarine - 英語の発音的には「マージャリン」の方が近い)も「マーガレット」に似ていますが、実はこれも語源が同じです。つまり、margarineも語源的には「真珠」の意味合いだということになります。

「マーガリン」が発明されたのはフランスで、1869年のことでした。当時のフランスはナポレオン三世が君臨していた時代です。ナポレオン三世は常備軍の兵士の食料事情を向上させようと、当時入手が困難で高価であったバターの代用品の懸賞募集を行いました。そこで出てきた発明品が「マーガリン」だったわけです。

こうして生み出された「マーガリン」は、実は真っ白でした。その鮮やかに白く輝く様を真珠に例えてmargarineと呼ばれるようになったわけです。その後、真っ白よりもバターに似せて黄色にした方が好まれたことから着色されるようになり、今のような黄色い「マーガリン」になりました。

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savage 

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savage

 Silvia(シルビア)という女性の名前をよく聞きますが、あのSilviaは語源的には「森」とか「茂み」のことを指しています。「森」とか「茂み」のイメージが「子宝に恵まれる」とか「豊かになる」というような意味合いで解釈されて、名前として使われるようになったようです。そういう経緯を踏まえると、Silviaというのは日本語の「茂子ちゃん」に相当するのかもしれません。

 「野蛮な」とか「野蛮人」を表すsavage(サビジ)の語源は、実はこのSilviaと共通していて、「森」の意味合いです。つまり「森の奴ら」→「野蛮な」「野蛮人」のように発想したものです。「Silvia → 茂子、savage → 森の奴ら → 野蛮な、野蛮人」というつながりで、savageを頭に入れてもらいたいです。

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sacrifice 

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radical

 「聖人」のことをsaint(セイント)と言いますね。Saint Paul(セントポール)は「聖ポール」(聖パウロ)のことですし、Saint Margaret(セントマーガレット)は「聖マーガレット」(聖マルガリタ)のことですし、Saint Geroge(セントジョージ)は「聖ジョージ」(聖ゲオルギウス)のことで、いずれも聖人の名前が起源です。saintの「セイ」と「聖人」の「セイ」が重なるので、saint=「聖人」はこの点でも頭に入れやすいじゃないかと思います。

 「聖なる」という意味のsacred(セイクリッド)もこのsaintと関係があります。やはり、sacredの「セイ」と「聖なる」の「セイ」が重なるので、同様にこの点を意識すると頭に入れやすい単語ではないかと思います。

 「犠牲にする」の意味で使うsacrifice(サクリファイス)という単語がありますが、このsacrificeのsacriはこのsacredとつながりがあり、ficeの方は「工場」を意味するfactoryとつながりがあります。ficeとfactoryが同じ語源と言われてもピンと来にくいかもしれませんが、ficとfacがつながっていると言われると、そんな気がしてくるのではないでしょうか。

 そうするとsacrificeは「sacri(聖なるもの)+fice(つくり上げる)」→「聖なるものを作り上げる」となりますが、これは「神様への生け贄として捧げる」→「犠牲にする」の隠語のようなものだったと理解すればよいわけです。

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radical 

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radical

 赤っぽい色をした「ハツカ大根」って知ってますよね。ちょっとわからないという人も、画像を見ればきっとあれのことかとわかると思います。



 この「ハツカダイコン」を英語ではradish(ラディッシュ)というのも、おそらく聞いたことがあるんじゃないでしょうか。

 あのradishは「根っこ」を表すrootと実はつながりがあります。radishのradとrootがもともとは同じで、ishの方は「活用語尾」みたいなものだったと思ってください。日本語の「大根」という言葉が「根っこ」に注目してできているのとちょうど同じように、radishも「根っこ」に着目して作り上げられた単語だったというわけです。

 このradishに似た単語にradical(ラディカル)がありますが、この両者は実は密接な関係があります。radicalと聞くと「急進的な」という意味が真っ先に浮かぶ人が多いのではと思いますが、実はもともとの意味は「根っこ的な」→「根本的な」です。まさに「根っこ」と関係した意味合いなわけです。「根本的な」というのは「根っこのおおもとから考えなければならない」という意味ですが、これを「根っこのおおもとから変えなければならない」と読み替えれば「過激な」となるわけです。

 「root(根っこ)→radish(ハツカ大根)→radical(根っこ的な→根本的な、過激な)」という流れを押さえておきましょう。

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theology 

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theology

 theology(スィオロジー)という単語があります。「神学」の意味で、theoが「神」を表し、logyは「論理」を意味するlogicとつながりがって「学問」の意味を作る語尾です。したがってtheology=theo(神)+logy(学問)=「神学」のように理解すればよいわけです。

 こうして見ると一見分かりやすそうに思えますが、しかしながら「theology=神学」を覚えたい人にしてみれば、「theology=神学」に加えて「theo=神」も覚えなければならないというのは、むしろ労力が大きいんじゃないかと感じてしまうかもしれません。語源を使って単語を覚えるというのはもちろん悪い話ではないですし、応用性もあるというのも理解できますが、イメージのできない語源をさらに頭に入れるということが苦痛を増やすという側面を、私たちは軽視すべきではないと思います。

 ところで話は変わりますが、フランシスコ・ザビエルが来日して日本にキリスト教を広めた頃に、キリスト教を信じるようになったキリシタンたちは「神様」のことを「デウス様」と呼んでいたのは知らないでしょうか。ギリシャ神話の最高神がZeus(ゼウス)で、それが転じてDeus(デウス)になったのが日本に入ってきたわけです。このDeusがTheos(テオス)の形で英語の語源に入ってきたと理解できれば、theologyがtheos(神)+logy(学問)→「神学」となったことは理解しやすいでしょう。

 もちろん、ギリシャ神話の神様に「ゼウス」というのがいたとか、戦国時代から江戸初期にかけて日本にいたキリシタンたちが神様のことを「デウス」と呼んでいたという知識が一切なければ、こうした理屈は苦痛にしかならないと思いますが、逆にそのどちらかだけでも知っていれば、こうした背景に基づく学習はイメージを膨らませるのに大いに役立つと思います。

 「Zeus(ゼウス)→Deus(デウス)→Theos(テオス)→theos(神)+logy(学問)=theology(神学)」を頭の中にいれておいてください。

 ちなみに語源で「神」を表すtheoはセオドア・ルーズベルト大統領の「セオドア」(Theodore)の中にも隠れています。Theodoreとは「神の恵み」の意味で、女の子っぽい感じになってしまいますが、無理に和訳すると「神恵ちゃん」です。Roosevelt(ルーズベルト)のRooseはRoseの変形で、Rooseveltは「薔薇園」の意味なので、Theodore Rooseveltは「薔薇園神恵(ばらぞのかみえ)」になります。

 ちょっと茶化したような言葉遊びですが、こんな遊びとともにtheoが「神」の意味を持つというのを理解するのも、一種の教養ではないかと、私は思っています。

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occasionally 

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occasionally

 時々「TPOに合わせて」という言葉を聞くことがありますね。TはTimeで「時」を表し、PはPlaceで「場所」を表し、OはOccasion(オケイジョン)で「場合」を表します。つまり、「いつ、どこで、どんな場面かに合わせて」というのが「TPOに合わせて」ということになります。「TPOはTime, Place, Occasion」と、5回くらい唱えてみてください。そんなことをやっているうちに「occasion=場合」というのがだんだん頭に入ってくるんじゃないでしょうか。

 では、少し具体例にも触れておきましょう。例えば、occasion for joyなら「喜びのための場合」→「喜ばしい場合」になります。occasion for hasteなら「急ぎのための場合」→「急ぐ場合」になります。では「笑う場合(笑いの場合)」は何といえばよさそうでしょうか。occasion for laughterなんかが浮かべばよいですよね。

 この「場合」を表すoccasionの派生語で、occasion以上によく使う単語があります。それはoccasionally(オケイジョナリー)で、occasionの副詞形です。occasionallyの意味は、「場合があるごとに」→「たまに」という意味になると理解してもらいたいです。

 もう少しイメージを膨らませてみましょう。「たまにカラオケに行く」という時、「普段は行かないけれど、話の流れでそうなった場合には行く」とか「普段は行かないけれど、気分が乗った場合には行く」というような感じが、「たまに」という言葉の裏側に含意されているように感じませんか。そういう意味合いでoccasionallyと「たまに」には底流で似通ったものがあるのかなと、個人的には思っています。

 ところでvery occasionally だと「稀に」という意味になります。日本語でも「ごくたまに」と言われると、かなり稀な感じがすると思うのですが、そのあたりの雰囲気も似ていると考えてもいいでしょう。

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effective と efficient 

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effective と efficient

 「効果が高い」を表すeffective(イフェクティブ)と「効率的な」を表すefficient(イフィシェント)は、発音だけでなく、意味も似ているために、区別が付けにくいと思う人も多いのではないかと思います。今回はこの2つのニュアンス的な違いを取り上げたいと思います。

 この2つの違いについて考える前に、「効果が高い」と「効率的な」の違いをまず考えてみましょう。一例として、一昔前のエアコンを取り上げることにします。一昔前のエアコンであっても、強力なものは強力ですから、故障していなければ、今でも寒いくらいまで部屋の温度を下げられるものもありますよね。こういうエアコンの冷房効果は当然高いということになります。しかし、当然今のエアコンと比べれると、消費電力はずっと多いということになるでしょう。そうすると、このエアコンは冷房の効果は高いけれども、効率的とはいえないということになります。「効果が高い」ということと「無駄が少ない」=「効率的な」ということは、やや違う話になるんだということを、ここでしっかり理解しておきましょう。

 実際、effective と efficient では、どちらかが「効果が高い」という意味で用いていて、どちらかが「効率的な」という意味で用いているわけです。どっちがどっちなのかさえ理解できれば、両者の混同は避けられるようになるはずです。

 こうした前提をもとにして、まずeffectiveから取り上げてみましょう。effectiveは「効果」を表すeffectの派生語だというのはいいですね。つまりeffectiveの中心イメージには「効果」があり、その派生語の形容詞としてeffectiveがあるとイメージしようということです。こうしたベースに基づけば、effectiveの意味は「効果がある」→「有効な」「効果が高い」となっていくのは理解できますね。

 やや蛇足かもしれませんが、語尾に〜iveがつく語の場合、「その性質がある」「その性質が強い」という意味合いになることが多いです。例えばactiveであれば「行動する性質が強い」→「活発な」のように考えればよいのは理解できますね。同様に考えた場合にeffectiveは「効果という性質が強い」→「有効な」「効果が高い」という感じで捉えられます。

 これに対してefficientはeffectiveとは違ったイメージから捉えることになるということを、まずは意識しましょう。つまりeffectiveのようなeffectをベースにして、「効果がある」→「有効な」「効果が高い」という意味合いにはなっていかないんだと思い込むところから出発していただきたいのです。

 そうなると、efficientの方は「無駄が少ない」というイメージから出発させて、「無駄が少ない」→「効率的な」という感じで捉えるものだということになるわけです。

 では “effective but not efficient”とはどういう意味でしょうか。「有効だが、効率的ではない」とか「効果は高いが、無駄が多い」という意味でとらえればよいですね。

 effect→effective(効果がある)と、efficient(無駄が少ない→効率的な)とを頭に入れてしまいましょう。なおefficientの名詞形はefficiency(イフィシェンスィー)で「効率」「能率」という意味です。その中心的なイメージはefficientと同様に考えればよく、「無駄が少ないこと」だと思って理解して下さい。

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audit 

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audit

 audio(オーディオ)と聞いたら、何が浮かぶでしょうか。「聴く」系のイメージは浮かびますよね。このようにaudiというのを見たら「聴く」系のイメージを浮かべるのは難しくないかと思います。それで例えばaudibleという単語を見かけたら、どんな意味だと想像できるでしょうか。audible=audi+ableのように考えて、「聞こえる」という意味ではないかと想像をつけることはできると思いますし、実際にその類推で正しいということになります。

 ではもうひとつ。audiometerはどういう意味だと思いますか。「気圧計」のことをbarometerというのを頭に置いて、考えてみてください。audiometer=audio+meterのように考えれば、「聴力計」のようなものではないかと理解できるでしょうか。

 audience(オーディエンス)にもaudiということからわかる通り、audienceはaudioと語源を共通している語です。従って「聴衆」の意味は比較的わかりやすいと思いますし、「観客」の意味にしてもその発展形だと思えば理解できるわけです。

 ところでここでやや蛇足な説明を加えておくと、実はaudiという語源は、もともとは「聴く」だけを表したものではなくて、「見る」ことも含めて「知覚して理解する」ということに広く使われていたものです。audition(オーディション)という単語にもaudiが入っていますが、auditionは別に歌唱力とかだけを耳で判断するわけではなくて、「見る」ことを含めた「知覚する」こと全体で判断するものですよね。そもそも歌手のauditionでもなければ、「聴く」ことはあまり重視されていないかもしれません。このようにaudiには本来の「(幅広い意味での)知覚して理解する」イメージが残っているものもあり、その代表がauditionということになります。そして、先ほど「聴衆」の延長線上で「観客」の意味も出てくると理解すればよいと書いたaudienceも、実は正確に言えば「聴衆」の延長線上で「観客」の意味も出てきたのではなく、auditionのaudiと同じイメージがついて回っているというのが正しいイメージです。つまり、「聴く」に留まらないで「(幅広く)知覚して理解する」イメージがaudienceのaudiにはもともとあり、そこから「観客」の意味が出てきていると考える方が語源的には正しいということになります。「講堂」のことをauditoriumと言ったりするのも、同じ発想からです。

 企業などの監査をすることや会計検査をすることをauditということがありますが、ここにも広い意味での「知覚して理解する」イメージが入っていると考えてよいでしょう。当たり前ですが、会計検査とか企業監査においても聞き取り調査は当然あるでしょうが、少なくともこれはメインの業務ではないですよね。資料を付き合わせて確かめていく業務がその中心になるわけですが、それでもaudiがこの中に入っているのは、「(幅広く)知覚して理解する」イメージとつながっているからだと考えると、納得度が上がるのではないかと思います。

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singularity 

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singularity

前回は singular について single に似ているという点を頭に浮かべると、「単数形」とか「単数の」という意味は簡単に入ってくるのではないかと書き、singular they と文法上呼ばれているものについての説明を行いました。

ところで、singular には他にも「並外れた」とか「風変わりな」という意味もあります。どうしてそんな意味が出てきたのでしょうか。

 「こんな景色が楽しめるのはここ1カ所だけだよ」とか「あんなことをやっているのはあいつ1人だけだよ」というような言い方があることを頭に置けば、「単数」のイメージが「極めて特殊ですごい」だとか「極めて特殊で変」というような意味に広がることにはそれほど違和感はないのではないかと思います。そんな感じで、「並外れた」とか「風変わりな」という意味が出てきたわけです。singular=「単数の、単数形」→「ひとつだけ、ひとりだけ」→「並外れた、風変わりな」というイメージを持って下さい。

 さて、この singular の派生語に singularity というのがあります。singularity という綴りから想像できるように、名詞です。「特異性」のような意味になるのですが、それ自体は singular の持つ「並外れた」とか「風変わりな」という意味から、十分推測できるでしょう。

さらにこの発展形として、別の意味があります。宇宙におけるブラックホールのように、通常の自然法則を当てはめて考えることができなくなる特異な場所のことについても singularity という言い方で表現することがあります。ここでのイメージは、その地点に達するまでは通常の従来語られてきた通りの法則が成立しているが、その地点に到達した途端に全く別の環境に変化する地点というイメージです。

 実は最近 technological singularity(技術的特異点)ということが語られるようになってきました。人工知能が発達し、チェスではすでに人間の世界チャンピオンがコンピューターに敗北するようになりました。将棋も破られつつありますし、囲碁もやがてはそうなるでしょう。東大の入試問題をコンピュータによって解かせて合格点を取らせるというプロジェクトも、非現実的とは言えなくなってきました。コンピューターの処理能力がどんどん上がって行くと、人間にしかできないと思われていた領域はどんどんと縮まり、人間の手を介しないでコンピュータだけによって処理できる仕事の領域が広がっていきます。そしてやがて、人間の一切の介入なしに、コンピュータによって欠点のフィードバックが行われ、欠点の修正も行われ、考えられる課題の設定がなされ、その設定を解決するプログラミングまで行われ、そのプログラミングが自動的に実施されるような地点に達することさえ、夢物語とはいえなくなってきました。この地点のことを technological singularity と呼んでいるわけです。そしてこの technological singularity に達すると、今までの私たちの常識が完全に覆った社会が生まれるのではないかと考えられているわけです。まさにブラックホールに達すると通常の自然法則が全く当てはまらなくなるようにです。

 単なる「風変わりさ」とか「特異性」とかではなく、性質一般がそこから激変する「特異点」という意味での singularity も、これを機会に覚えてもらえたらと思います。

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singular they 

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singular they

singular と言われたら、何を頭に浮かべますか。「単数形」とか「単数の」という意味が真っ先に浮かぶ、英文法に詳しい人もいるかと思います。文法上よく使う「三人称単数」"third person singular" のように言います。singular は single に似ているなんて思うと、この「単数形」とか「単数の」という意味で singular を理解するのは、比較的わかりやすいのではないかと思います。

 さて、英文法の世界に ”singular they” と呼ばれるものがあるのはご存知ですか。文字通り直訳すれば「単数のthey」ということになりますが、意味はわかるでしょうか。

 一例として everyone を受ける代名詞として何が適当かを考えてみましょう。言うまでもなく everyone は単数扱いで、伝統文法では he で受けるのが正解ということになっていましたが、「誰もが」という意味合いで使われている人々の中には当然女性もいるはずですから、最近では he で受けることには抵抗が強くなりました。それで he or she のような書き方をすることで、女性を無視していないことを表す表現が発達しましたが、he or she というのは言い方としてはなかなか面倒です。日本語で「彼または彼女」みたいな言い方をするとすれば、それはやっぱりぎこちないし、面倒臭い感じがしますよね。それと似た感覚が英語にもあると思って下さい。それでこの he or she の代わりに they で受けることが発達しました。they で受ければ、その中には he も she も含まれている感じがしますよね。実質的な意味では単数なのだが、性別の違いの紛らわしさを避けるために、本来複数表現の they を単数の意味合いで使うというのが ”singular they” です。

 もう一例を考えてみましょう。娘のもとにボーイフレンドから電話がかかってきた時に、口うるさい父親がたまたま娘と同じ場所にいたとしましょう。娘は電話に出ざるをえなかったりするわけですが、口うるさい父親に男の子からの電話だとは悟られたくない心理が働くというのは理解できますよね。娘が電話を切った時に、父親が「今のは誰からだ」と質問された時に、「友達からよ」と答えたかったりします。でも “He is a friend.“ だと男だと露骨に言う言い方なので、心理的に自然に避けようとしてしまいます。かと言って “She is a friend.“ のように完全に嘘をつくのも抵抗があるでしょうし、とっさに父親に訊かれた時にはこんなウソの表現は出てこなかったりしがちですよね。それで、そんな時に “They are a friend.“ と答えてしまうこともあるわけです。これも本来複数表現のthey を単数表現に使っているわけですから、 ”singular they” です。そして、こんな表現を実際に思わず使ってしまったとすれば、男からの電話だったことを父親に隠したい意識から they を使ってしまったという娘の心の内部事情が、父親にもバレバレになってしまいますよね。もし女性の友達から電話であるならば、素直に “She is a friend.“ というはずなのに、娘はそう言っていないわけですから。こんな微妙な乙女心を表現するものとしても ”singular they” が使われることがあるわけです。

 singular についてはさらに話したいこともありますが、それはまた別の機会にさせてください。

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