singularity 

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singularity

前回は singular について single に似ているという点を頭に浮かべると、「単数形」とか「単数の」という意味は簡単に入ってくるのではないかと書き、singular they と文法上呼ばれているものについての説明を行いました。

ところで、singular には他にも「並外れた」とか「風変わりな」という意味もあります。どうしてそんな意味が出てきたのでしょうか。

 「こんな景色が楽しめるのはここ1カ所だけだよ」とか「あんなことをやっているのはあいつ1人だけだよ」というような言い方があることを頭に置けば、「単数」のイメージが「極めて特殊ですごい」だとか「極めて特殊で変」というような意味に広がることにはそれほど違和感はないのではないかと思います。そんな感じで、「並外れた」とか「風変わりな」という意味が出てきたわけです。singular=「単数の、単数形」→「ひとつだけ、ひとりだけ」→「並外れた、風変わりな」というイメージを持って下さい。

 さて、この singular の派生語に singularity というのがあります。singularity という綴りから想像できるように、名詞です。「特異性」のような意味になるのですが、それ自体は singular の持つ「並外れた」とか「風変わりな」という意味から、十分推測できるでしょう。

さらにこの発展形として、別の意味があります。宇宙におけるブラックホールのように、通常の自然法則を当てはめて考えることができなくなる特異な場所のことについても singularity という言い方で表現することがあります。ここでのイメージは、その地点に達するまでは通常の従来語られてきた通りの法則が成立しているが、その地点に到達した途端に全く別の環境に変化する地点というイメージです。

 実は最近 technological singularity(技術的特異点)ということが語られるようになってきました。人工知能が発達し、チェスではすでに人間の世界チャンピオンがコンピューターに敗北するようになりました。将棋も破られつつありますし、囲碁もやがてはそうなるでしょう。東大の入試問題をコンピュータによって解かせて合格点を取らせるというプロジェクトも、非現実的とは言えなくなってきました。コンピューターの処理能力がどんどん上がって行くと、人間にしかできないと思われていた領域はどんどんと縮まり、人間の手を介しないでコンピュータだけによって処理できる仕事の領域が広がっていきます。そしてやがて、人間の一切の介入なしに、コンピュータによって欠点のフィードバックが行われ、欠点の修正も行われ、考えられる課題の設定がなされ、その設定を解決するプログラミングまで行われ、そのプログラミングが自動的に実施されるような地点に達することさえ、夢物語とはいえなくなってきました。この地点のことを technological singularity と呼んでいるわけです。そしてこの technological singularity に達すると、今までの私たちの常識が完全に覆った社会が生まれるのではないかと考えられているわけです。まさにブラックホールに達すると通常の自然法則が全く当てはまらなくなるようにです。

 単なる「風変わりさ」とか「特異性」とかではなく、性質一般がそこから激変する「特異点」という意味での singularity も、これを機会に覚えてもらえたらと思います。

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