earth (2) 

earth (2)

 今回は前回に引き続き earth を扱います。

 earth を用いた有名な表現として、on earth という表現があります。論理的には on the earth じゃないのかなと思いたくなるのですが、 on the earth よりも on earth の方がネイティブの人には響きがいいらしいですね。このあたりの感覚は、残念ながら私にはわかりません。

 on earth は文字通り「地球上で」という意味でも用いますが、否定や疑問を強める強意表現として使うことも覚えたいです。

 「地球上で」という言葉が強意になるというのはわかりにくいかもしれませんが、「彼は一番速い」というより、「彼はこの地球上で一番速い」といった方が、すごそうなイメージを与えやすいというのは、何となく理解できるところではないでしょうか。

 同様に、「そんなやつはいない」というより「そんなやつはこの地球上にはいない」といった方が、また「だれがわかるというのか」というより「この地球上でだれがわかるというのか」といった方が、インパクトが強いのではないでしょうか。

 このように、元々は「地球上で」という意味から来たのですが、イディオムとして使われているうちに、「地球上で」という意味にとらわれずに広く強意の表現として使われるようになっていると考えてください。

 具体例を見てみましょう。

 Who is that guy? といえば「あいつは誰だ?」ですが、who の後ろに on earth を入れて Who on earth is that guy? といえば、「*一体*あいつは誰だ?」という感じです。

 Nothing could come between us. といえば、「なにものも私たちの間に入り込むことはできないだろう」という感じですが、Nothing の後ろに on earth を入れて Nothing on earth could come between us. といえば、「*一切*なにものも私たちの間に入り込むことはできないだろう」という感じです。

 こうした on earth を用いた文は、慣れないとわかりにくいと思いますが、on earth が果たしている役割は強意にすぎませんから、わかりにくい時は on earth をいったん消して考えてみてください。

 では、一つ問題です。There was no chance on earth of his recovery. の意味を取ってみましょう。chance は「見込み」だと思ってください。

 ぱっと見てわからない時には、on earth をいったん抜いてしまうのでしたね。では抜いた英文を作ってみると、There was no chance of his recovery. となります。そうすると、「彼の回復の見込みはない」という感じだとわかります。

 on earth の働きは、否定や疑問を強めるということでしたから、「彼の回復の見込みは*全く*ない」と考えればよいのかなということがわかると思います。

 ちなみに「地球」を表すのにもう一つ globe という単語があります。形容詞形の global(グローバル)はよく知られていますから、そこから考えれば覚えやすい単語だと思います。こちらはもともと「球」をイメージする言葉で、丸い電球なんかを表すのにも使うことはあるのですが、あまりにも「地球」のイメージがはっきりついてしまったので、今ではほとんど「地球」か「地球儀」の意味で用いると考えた方がいいでしょう。

 ところで、globe と orbit(軌道)って、発音が似通っていると思いませんか。無理にアルファベットとカタカナを混じえて書けば、glオーブ と オーブit という感じです。

 ひょっとしたら語源が同じではと思って調べてみたのですが、残念ながら違っていました。「球形の固まり」をもともとは表した globe とは違い、orbit の orb は語源的には「円」をあらわすもののようです。それでも発音も似ていますし、イメージも「球」と「円」で似ていますから、関連づけた方が覚えやすいかもしれませんね。(なお、globe の o は、実際には「オー」ではなく「オウ」のように発音します。)

 さて、ここで再び earth に関係する話題に戻ります。

 あまり使う単語ではありませんが、earthenware なんてのがあります。この単語がどんな意味か、想像つきますか?

 earthen というのは「土の」という感じで、earth の形容詞形です。

 ---ware という時の ware は「製品」を意味していると思ってください。「ソフトウェア」とか「ハードウェア」という言葉は日本語にもなっていますから、 ware が「製品」だといわれても、あまり抵抗はないんじゃないかと思います。glassware といえば「ガラス製品」のことで、kitchenware といえば「台所用品」のことだと考えればいいです。

 さてそうすると、earthenware は陶器や土器のことをいうんじゃないかと想像できるかもしれませんね。「土の製品」のイメージです。

 ちなみに、ware は「製品」の中でも「焼き物」を指すことが多いというのも、知っておいてもいいかもしれません。例えば「萩焼」とか「九谷焼」をあえて英語でいうとすれば、Hagi-ware とか Kutani-ware のように表せば、「そういう焼き物があるんだろうな」と理解してもらえると思います。



  もっと充実した内容が メルマガ版「澄みわたる英語」に掲載されています。ぜひ、ご購読下さい。


※ この記事が役に立ったと思われましたら、クリックして下さいね。

     にほんブログ村 英語ブログ 英語講師・教師へ    人気ブログランキング



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 大学受験IRL の塾長、岩田が高校生の心のケアの気付きを記した

 ブログ「ココロの引出し、アタマの引出し」

もよろしく!

      発行 大学受験IRL   朝香 豊


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

関連記事

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://irleigo.blog105.fc2.com/tb.php/22-f6fc3c3b