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 2018年08月 

デオキシリボ核酸 

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デオキシリボ核酸

 DNAは「デオキシリボ核酸」で、RNAが「リボ核酸」のことだと、高校の生物で勉強したかと思いますが、「デオキシリボ核酸」という名前は長ったらしい呪文みたいで覚えにくいと思ったことはありませんか。今回はこの「デオキシリボ核酸」を少しでもわかりやすく理解してもらおうと、解説をしてみました。

 まずはDNA、RNAの両方に共通するNAって何のこと?ってところから始めます。このNAはnucleic acidの略で「核酸」を意味します。nucleicが「核」を表すnuclearの形容詞形で、acidが「酸」だと理解すれば、nucleic acidが「核酸」になるのは理解できると思います。生物の細胞の中心部である「核」の部分に多く含まれる酸性物質のことを「核酸」(nucleic acid)と呼ぶと理解すればよいでしょう。発見された当初はこれが遺伝などと関係するとは全く思っていなかったので、単純に「核」に多く含まれる「酸」ということで名前が付けられたわけです。

 「リボ核酸」の「リボ」は「リボース」と呼ばれる炭水化物の名称です。アラビアゴム(アラビアガム)から抽出されることから名付けられたアラビノースという炭水化物がありますが、アラビノースと一緒に抽出されて発見されたのが「リボース」です。アラビノースに似ているけれどもちょっとだけ違うということで、アラビノースを少し変形して「リボース」と名付けたという、冗談のような本当の話があります。「アラビノース(arabinose)」→「リボース(ribose)」です。

 「リボ核酸」というのは、riboseベースでできあがった核酸のことで、"ribonucleic acid"と綴ります。"ribo nucleic acid"とか"ribo-nucleic acid"と綴ってくれた方がわかりやすいと思うのですが、英語では"ribonucleic acid"と綴ります。それなのに略号ではRNAであって、RAではありません。

 DNAとRNAでは、RNA(リボ核酸)のほうが先に発見されました。そしてその後にDNA(デオキシリボ核酸)が発見されたのですが、分析が進むとDNAとRNAは割と似ているけれども、ちょっとだけ違った構造をしていることがわかってきました。具体的には、DNAにはRNAにある酸素原子が1つ少ないことがわかってきました。「デオキシリボ核酸」という言葉の「リボ核酸」よりも前の部分の「デオキシ」(deoxy)は「de(分離・除去の意味)」と「oxygen(酸素)」が組み合わさってできた言葉です。すでに発見されていたリボ核酸と比較して酸素原子が一つ少ないということを「デオキシ」(de+oxy)で表現したわけです。

 こういうことがわかると、"ribonucleic acid"が「リボースを含む核酸」という意味で「リボ核酸」と呼び、"deoxyribonucleic acid"が「酸素原子を1つ取り除いたリボ核酸」(リボ核酸より酸素原子が1つ少ない核酸)という意味で「デオキシリボ核酸」と呼ぶことが見えてきますね。

 "deoxyribonucleic acid"も"de-oxy-ribo-nucleic acid"のように書いてくれればわかりやすいと思うのですが、英語では"deoxyribonucleic acid"のように綴ります。このあたりは慣れていくしかないですが、ともあれ、名前が構造をかなりわかりやすく表現していることが意識できると、面白いかなと思います。

 繰り返しますが、"deoxyribonucleic acid"は"deoxy(酸素原子を1つ取り除いた)ribo(リボースベースの)nucleic(核の) acid(酸)"ということになります。

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