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 2017年10月 

spirits 

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 ドイツ、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンといった国々では、ジャガイモを主原料とする蒸留酒をAuavit(アクアビット 綴りはぞれぞれの国で若干違う)と呼びます。これはラテン語のAqua Vitae(アクアビタエ)から来ています。aqua(アクア)が「水」、vitae(ビタエ)が「命」のことを指し、「命の水」という意味です。aqua(アクア)が「水」であるのは、アクエリアスとかアクアリウムとかからイメージできるでしょうか。vitae(ビタエ)が「命」であるのは「バイタリティ」とか「ビタミン」とかからイメージしてもらえたらと思います。

 ところで、ロシアを代表する蒸留酒のウォッカは元々はZhiznennia Voda(ズィズネーニャ・ワダ)と言いました。Zhiznennia(ズィズネーニャ)が「命の」で、Voda(ワダ)が「水」です。Voda(ワダ)が「水」であるのは、waterが「水」であるのと繋がっています。Zhiznennia Voda(ズィズネーニャ・ワダ)とちゃんと言うのはちょっと長いためにVoda(ワダ)だけになり、それがやがてVoda(ワダ)の愛称のVodka(ウォッカ)になったものです。「愛称」というのは、例えば「あゆみ」を「あゆみっち」と言うような感じだと思ってくれればと思います。Vodkaのkaの部分が「あゆみっち」の「っち」にあたると考えればよいです。

 そうすると、Auavit(アクアビット)もVodka(ウォッカ)も発想は同じで、「命の水」ということになりますね。ついでに言えば、やはり蒸留酒のWhisky(ウィスキー)も語源的には「命の水」の意味です。ではどうして「蒸留酒」のことを「命の水」と呼ぶのでしょうか。

 昔の人は蒸留酒と魂との間に切り離せない関係があると考えていたようです。アルコール度の高い蒸留酒を飲むと精神の変容がすぐに起きます。普通のお酒でも精神の変容はありますが、蒸留酒だと速度がまるっきり違うわけで、精神との関わりでより純度の高いものをイメージしていたと思われます。神の精神が自分の体に宿ったように感じた人も多かったでしょう。また、こぼすと死んだ時に霊魂が抜け出して行くのをイメージさせるように素早く乾いていきます。アルコールは水と比べると沸点が低いので、常温でも乾きが速いわけです。このようなところから、蒸留酒に霊魂と直接繋がるイメージを古代の人たちは持ったようです。

 「精神」を表すspiritにつながるイメージで「蒸留酒」をspiritsと呼ぶのは、こうした蒸留酒と魂(精神)との関わりゆえのことだというのも、知っておいて損ではないかもしれません。

 なお、Whisky(ウィスキー)もVodka(ウォッカ)と似ていて、「ウィスク・ベーハー」の「ウィスク」が変形してできたものです。そしてこの「ウィスク」は「濡れた」を表すwetとかwaterとつながりがあって「水」のことを言っているので、この点でもVodka(ウォッカ)と成り立ちが似ています。なお、「ウィスク・ベーハー」はラテン語のAqua Vitaeの直訳として英語(英語の中でも一番古いと言っていいゲール語)の中に入ってきたものです。

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