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 2012年02月 

casualty 

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casualty

 casualty と聞いて、意味がわかるでしょうか。casualty は大学入試にも時々出てくる重要単語で、事故や戦闘での「死傷者」の意味で使われます。

 ところで、「思いつきの」とか「くだけた」とか「普段着の」の意味で用いる casual というおなじみの言葉がありますが、この casual と casualty は綴りがとても似ていますね。意味は全く違うようですが、この2つの単語の意味にはどこか共通点はあるのでしょうか。

 ポイントは casual と casualty に共通している cas です。

 何かがあったというわけでもないのに、棚からモノが落ちるという状況を想像してみて下さい。この場合のモノが落ちる音としては、日本語では「カタッ」というイメージが浮かぶかと思いますが、これを「カサッ」というような音で捉えることも、考えられなくもないかと思います。casual や casualty に使っている cas という部分は、この偶然モノが落ちた時の音である「カサッ」という音をベースにして出来上がったらしいのです。

 綴りをみれば想像がつくかと思いますが、case も実は casual や casualty と同一語源を持つ英単語です。「偶然何かがカサッっと落ちてきた場合」→「事例」「事件」という感じで case を捉えると、納得するところがあるんじゃないかと思います。

 さて、以上の理解をベースにして、casual の意味を考えてみましょう。casual の場合にも「偶然落ちてきた」ということが根っこにあります。「思いつきの」とか「気まぐれな」という意味は、「明確な意図がない」→「偶然出てきただけ」という感じから捉えられますね。「普段着の」という意味も同様に「特別な目的や意図がなく着る」という感じで考えれば、イメージはつかみやすいかと思います。

 では casualty はどう考えればよいでしょうか。

 まずここで確認したいのは、生々しいイメージを避けたいとの意識から、婉曲な言葉を作り出したいという傾向が人間にはあるということです。「死ぬ」とは言わずに「旅立つ」と言ってみたり、「うんこする」とは言わずに「排便する」と言ってみたりするのも、そういう意識かと思います。

 事故などに遭って怪我をしたり亡くなったりした人のことについても、「偶然不幸な出来事がカサッと落ちてきた人」のような言い方をすれば、生々しいイメージを避けられるのではないかと思います。これが casualty という単語が「死傷者」の意味として用いられるようになった背景なのでしょう。

 事故で亡くなったり怪我したりするのは偶然とは言えても、戦闘で亡くなったり怪我したりするのは偶然ではないのではないかという意見もあるかと思いますが、生々しいイメージを避けたい意識からすれば、「事故での死傷者」の延長線上に「戦闘での死傷者」も位置づけてしまうというのは、当然ありそうな形ではないかと、個人的には思います。

 ちなみに、「多くの死傷者」の意味で heavy casualties とか high casualties と言った使い方もするのですが、この heavy とか high といった形容詞を使ったりするのにも、生々しいイメージを避けたいという意識が反映しているのではないかと思います。heavy とか high を使っても、死んだり怪我していたり人間がたくさんいるという生々しさは浮かびにくいからです。そんなことを頭に置きながら「多くの死傷者」= heavy casualties とか 「多くの死傷者」= high casualties とかを見ていくと、覚えにくいと感じるかもしれない heavy や high にしても、実感の伴うものとして意識できるかもしれないと思っています。

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