
option
日本語で「オプション」というと、「追加」のイメージが強いかもしれません。自動車などを購入した時の「オプション品」のイメージが強いからです。もっともこの「オプション品」の意味も英語の option の中にはあるのですが、option の元々の意味は「選択」だと考えて下さい。
Longman の英英辞典で option を引いてみますと、次のような定義が一番最初に出ていました。
a choice you can make in a particular situation(特定の状況の中で行える選択)
自動車を購入したときの option というのも、「こんな風にする選択肢もありますよ!」という感じがベースにあると考えてみると、わかりやすいかもしれません。
では、この option の関連語を少し見ていきましょう。option は動詞の opt の名詞形だと考えてほしいのですが、では動詞である opt はどういう意味でしょうか。「選択」を動詞形にしたものですから、「選択を行う」という意味だというのは、容易に想像がつきますね。但し、opt はそのまま目的語を取ることはなく、opt for 〜 で「〜を求める選択を行う」という意味になるという点に気をつけて下さい。"for 〜” が「〜を求めて」というニュアンスに相当するわけです。
Macmillan の英英辞典に次のような例文が出ていました。
After recent setbacks in the market, most people are now opting for low-risk investments. (ここのところ市場は弱含むことが多かったため、今はリスクの低い投資を選択している人が大半だ)
今の経済情勢に合った例文ですね。
では次に、以下の英文の意味を考えてみて下さい。
May is the optimum month for climbing Mount Everest.
この文は「5月はエベレスト山に登るのに最適な月だ」という意味になります。optimum は「最も望ましくて選択したい」→「最適な」という意味です。望ましいものを選択するのが自然の発想ですから、「望ましい」というニュアンスが付加されやすいと思って下さい。ちなみに optimum の語尾の um は maximum の語尾の um と同じで、ラテン語の最上級を表す語尾です。それで「最も望ましい」とか「最適な」という意味になるわけです。
さて、今 optimum が「最も望ましくて選択したい」→「最適な」という意味だと理解しましたが、これを理解すると optimism (楽観主義)とのつながりが見えてくるのではないでしょうか。 optimism は、『「望ましいことがおこるんじゃないか」という ism(主義)』→「楽観主義」のように考えればよいですね。
ところで、選択するのは普通はもちろん望ましいものですが、時には苦渋に満ちた選択を迫られることもあります。従ってこんな「オプション」(選択)もありえます。
You have the option of switching to a part-time position or electing layoff status. (あなたには、非常勤の立場に移るか解雇を選ぶというオプションがあります。)
デフレに苦しむ日本では、こんなオプションも広がっているのだろうと想像すると、単純なブラックユーモア扱いにはできないかもしれませんね。
さて、option(選択) - opt(選択を行う) - optimum(最適な) - optimism(楽観主義) と、opt 系の単語をいろいろと見てきましたが、それぞれのイメージは掴めたでしょうか。
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発行 大学受験IRL 朝香 豊
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