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about face 

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about face

aboutという単語は「だいたい〜」とか「〜について」という意味合いになることが多いですが、それだけで全部済むわけではないので、その点では少し注意が必要です。

 語源的にaboutを見ると、on the outside of 〜 というのが元々の意味合いです。つまり、aboutのoutはoutsideの意味とつながっていたというわけです。

 頭の中に何かモノを浮かべてみてください。そのモノを取り囲むようにした外側部分をイメージするのがaboutだと考えてみてください。

 そうすると、ピタッとそのモノというわけではなくても「だいたい」そんな感じだとか、ピタッとそのモノというわけではなくてもその周辺のこととかをaboutで表す感じがつながって見えてくるかと思います。

 そして「周辺」のイメージから、周辺をぐるっと回るようなイメージを持つこともあります。例えばturn aboutだと「周辺を回る」→「ぐるっと回る」という感じで、turn aroundと非常に似たイメージを持つことになります。

 こうしたイメージを持った上で about faceという表現を考えてみましょう。about-faceのように1語扱いにすることも多いです。これは軍隊用語の「回れ右!」の意味なのですが、顔をぐるっと回すイメージから来たものです。「顔をぐるっと回す」というと180度回す感じがありますので、180度体の向きを変える「回れ右!」の意味にも使われるようになったわけです。

 そして180度の方向転換というのは、今までやってきたことと真逆のことをするイメージに使えますよね。そのイメージを持った上で、make a historical about faceというのがどんな感じなのか、考えてみてください。

 「歴史的な大転換を行う」という意味ですね。今までやってきたのと全く真逆なやり方に転換するイメージです。

 こんな感じで about face を理解してもらえたらと思います。

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on the house 

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on the house

 on というと原義は「接触」ですが、そこから転じて負担を掛ける先を表すこともあります。The joke was on me. だと「その冗談は私に対する当てこすりだった」という感じですし、Don't put the blame on others. だと「非難を他人になすりつけるな」→「ひとのせいにするな」という感じですし、Lunch is on me. だと「ランチは私の負担でだ」→「ランチは私のおごりだよ」という感じです。

 houseというと「家」が浮かびますが、opera houseのように「家」でなくても人を収容できる建物であればhouseを使うことがあります。つまり、劇場とか宿舎とか修道院のようなところでもhouseを使うことができます。そういえばHouse of Representativesと言えば「代表者のhouse」→(国会の)「下院」というのも覚えておきたいですね。お酒や食事を楽しむために人々を収容できるところ、つまりレストランとかバーの類もhouseで表すことができます。

 さて、こうした onとhouse の組み合わせから on the house というイディオムの意味は想像つくでしょうか。This drink is on the house. のような使い方をする時の on the house です。この文は直訳すれば「このドリンクはthe houseの負担です」ですが、それが「このドリンクはお店のおごりです」という感じです。つまり、この場合のhouseはレストランとかバーのイメージだということになります。もちろん、ホテルに宿泊した際に This drink is on the house. と言われたならば、「このドリンクはホテルのおごりです」ということになります。

 on the house という使い方を通じて、on と house のイメージを広げてもらえたらと思います。

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under the weather 

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under the weather

weatherは「天気」、climateは「気候」ですが、両者の違いは理解できるでしょうか。
「今日の天気は晴れ。風はほとんどなく、最高気温は25度、最低気温は15度」みたいなのはweatherで、「日本は雨が多い」みたいなのはclimateです。つまり、その日その日の天気の様子がweatherで、長期的な観点から見た気候上の特徴面を捉えたものがclimateだと思えばいいでしょう。したがって「天気予報」はweather forecastのようにweatherで表現されるのに対して、「地球温暖化」のような話は日々の天気ではなく、長期的な観点から見た気候上の特徴を言っているわけですから、climate change(気候変動)の話として扱われるわけです。

weatherの感覚がよくわかる表現に、fair weather friendという表現があります。直訳的に考えれば、「好天の友」となるので、「気持ちのいい友達」のことだろうと思いたくなるかもしれませんが、実は全く違います。天気がいい、つまり状況がいい時だけは仲よくするけれども、天気が荒れると、つまり状況が悪くなると離れて行ってしまうような人のことです。「調子いい時だけ寄ってくる人」あるいは「調子が悪くなると離れていく人」と言えばいいでしょうか。

ところでイギリスにおいては曇りの日や雨の日が多いため、weatherに対してややネガティブなイメージを持つことが多いようです。be exposed to the weatherは直訳だと「天気に晒される」ですが、これが「悪天候にさらされる」→「風雨に晒される」という意味になったりします。このようにweatherにはネガティブなイメージが持ち込まれることが時々あるということも頭に置いておきたいです。

このことを意識しておくと、feel under the weatherという表現は理解しやすいかもしれません。直訳的には「その天気のもとで感じる」ですが、「すぐれない天気のもとにあると感じる」→「(今ひとつ)気分がすぐれない」という意味です。すぐれない天気のもとにいると船が揺れて気分が悪くなるという、船乗りの話からできあがった表現だという説もあります。feelを使わず、例えばI'm a bit under the weather.(私はちょっと気分が悪い)とか、You look under the weather.(あなたは気分が悪そうだ)といった使い方もできます。

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デオキシリボ核酸 

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デオキシリボ核酸

 DNAは「デオキシリボ核酸」で、RNAが「リボ核酸」のことだと、高校の生物で勉強したかと思いますが、「デオキシリボ核酸」という名前は長ったらしい呪文みたいで覚えにくいと思ったことはありませんか。今回はこの「デオキシリボ核酸」を少しでもわかりやすく理解してもらおうと、解説をしてみました。

 まずはDNA、RNAの両方に共通するNAって何のこと?ってところから始めます。このNAはnucleic acidの略で「核酸」を意味します。nucleicが「核」を表すnuclearの形容詞形で、acidが「酸」だと理解すれば、nucleic acidが「核酸」になるのは理解できると思います。生物の細胞の中心部である「核」の部分に多く含まれる酸性物質のことを「核酸」(nucleic acid)と呼ぶと理解すればよいでしょう。発見された当初はこれが遺伝などと関係するとは全く思っていなかったので、単純に「核」に多く含まれる「酸」ということで名前が付けられたわけです。

 「リボ核酸」の「リボ」は「リボース」と呼ばれる炭水化物の名称です。アラビアゴム(アラビアガム)から抽出されることから名付けられたアラビノースという炭水化物がありますが、アラビノースと一緒に抽出されて発見されたのが「リボース」です。アラビノースに似ているけれどもちょっとだけ違うということで、アラビノースを少し変形して「リボース」と名付けたという、冗談のような本当の話があります。「アラビノース(arabinose)」→「リボース(ribose)」です。

 「リボ核酸」というのは、riboseベースでできあがった核酸のことで、"ribonucleic acid"と綴ります。"ribo nucleic acid"とか"ribo-nucleic acid"と綴ってくれた方がわかりやすいと思うのですが、英語では"ribonucleic acid"と綴ります。それなのに略号ではRNAであって、RAではありません。

 DNAとRNAでは、RNA(リボ核酸)のほうが先に発見されました。そしてその後にDNA(デオキシリボ核酸)が発見されたのですが、分析が進むとDNAとRNAは割と似ているけれども、ちょっとだけ違った構造をしていることがわかってきました。具体的には、DNAにはRNAにある酸素原子が1つ少ないことがわかってきました。「デオキシリボ核酸」という言葉の「リボ核酸」よりも前の部分の「デオキシ」(deoxy)は「de(分離・除去の意味)」と「oxygen(酸素)」が組み合わさってできた言葉です。すでに発見されていたリボ核酸と比較して酸素原子が一つ少ないということを「デオキシ」(de+oxy)で表現したわけです。

 こういうことがわかると、"ribonucleic acid"が「リボースを含む核酸」という意味で「リボ核酸」と呼び、"deoxyribonucleic acid"が「酸素原子を1つ取り除いたリボ核酸」(リボ核酸より酸素原子が1つ少ない核酸)という意味で「デオキシリボ核酸」と呼ぶことが見えてきますね。

 "deoxyribonucleic acid"も"de-oxy-ribo-nucleic acid"のように書いてくれればわかりやすいと思うのですが、英語では"deoxyribonucleic acid"のように綴ります。このあたりは慣れていくしかないですが、ともあれ、名前が構造をかなりわかりやすく表現していることが意識できると、面白いかなと思います。

 繰り返しますが、"deoxyribonucleic acid"は"deoxy(酸素原子を1つ取り除いた)ribo(リボースベースの)nucleic(核の) acid(酸)"ということになります。

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ergonomics 

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ergonomics

 ergonomics(アーガノミクス)は日本ではカタカナ読みをした「エルゴノミクス」で一般には通用しますが、実際の英語の発音では「アーガノミクス」とか「アーガナミクス」という」感じです。和訳では「人間工学」という訳語が与えられていますが、この「人間工学」という和訳はなかなか考えた和訳で、語源などからはなかなか浮かぶものではありません。今回はこのergonomicsを「人間工学」と和訳したセンスの良さを理解してもらうことを通じて、ergonomicsという単語を頭に入れてもらおうと思っています。

 ergonomicsのergoはenergyとも語源が同じで「働く」という意味です。働くための活力がenergyと理解すれば、energyとergoとの繋がりが見えてくると思います。

 ergonomicsのmicsはeconomicsからの援用で、耳で聞くと「学問」みたいな響きがあることから採用されたようです。

 つまりergonomicsとはergo(働くこと)を効率化し、快適化するmics(学問)ということになります。とすると、凡庸な頭だと「労働学」とか「労働効率学」という名前くらいしか浮かばないところです。

 ですが、鋭い感性を持った方がもっと深くこの単語の本当の適切な訳語を考えたのでしょう。ergonomicsが人間に余計な負担を掛けないように従来の器具を改善したり、新たな器具を作り出していく学問であることから、普通に「学問」というよりも、もっと範囲を狭めて「工学」と呼んだ方が適切だと感じたのだろうと思います。そして、労働を効率化し、快適化するというのは、結局「人間にやさしい」という意味合いだろうという結論に辿り着き、「人間工学」という和訳を思いつかれたのだろうと推察します。

 こうして見たときに、ergonomicsを「人間工学」と訳した人のセンスの素晴らしさを感じてもらえるのではないかと思います。

 ちなみに「働く」を意味するergoは語源的にはworkとも繋がっています。workのwが落ちるとorkのようになりますが、これとergoが似ているとは思ってもらえないでしょうか。workのwが落ちた形からergoやenergyが生まれ、ergo+micsでergonomicsという、労働を快適化・効率化させるためにはどのような改良をすればよいのかを考える学問=人間工学を表す言葉ができたという次第です。

 では応用。ergophobia(アーゴフォウビア)だとどんな意味だか想像つきますか。phobiaはfearに発音が似ていて、意味も「恐怖心」なので、割合似ている感じです。「労働恐怖症」のことです。

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